ストレングスファインダーとは?34資質の意味と仕組みをわかりやすく解説

ストレングスファインダーって聞いたことあるけど、「実際どんなことが分かるの?」「診断したらどう活かせばいいの?」と感じたことはありませんか?
この記事では、そんな疑問をスッキリさせるべく、
- ストレングスファインダーの目的
- 誕生の背景
- 才能・スキル・強みの違い
- 資質のしくみと4つの分類
について、はじめての方にも分かりやすくまとめていきます。
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダーは、自分の「強みのタネ(=才能)」を見つけるための診断ツールです。
アメリカの調査会社ギャラップ社が開発し、世界中で3,000万人以上が活用しています。
日本だとどんなに少なく見積もっても50万人以上が受けているようです。
なぜ作られたの?|誕生の背景
このツールを生み出したのは、心理学者ドン・クリフトン氏。
彼は長年の研究の中で、「人は弱みを直すより、強みを伸ばした方が成果が出る」という考えにたどり着きました。
そして、世界中の成功者200万人以上にインタビューを行い、そこから共通する才能のパターンを導き出し、34種類の資質としてまとめたのです。
「欠けているものを埋める」のではなく、**「すでにある強みを活かす」**ためのツール。
それがストレングスファインダーなんです。

若き日のドン・クリフトン青年。イメージね。
どんな場面で使われてるの?
ストレングスファインダーは、ただ診断して終わりではありません。
「自分らしさ」を知ることで、日々の生活や仕事をもっとラクに、前向きにしてくれるツールなんです。
たとえば、こんなふうに活用されています👇
🧍♀️1. 自己理解に
「なんで私はこう感じるんだろう?」「どうしてあの人の言葉に引っかかったのかな?」
そんな“モヤモヤ”を、自分の資質を知ることでスッと整理できることがあります。
✅ 自分の考え方や行動パターンの理由がわかる
✅ 苦手なことも「自分のせい」じゃなく「資質の傾向」だと捉えられる
👥2. 人間関係に
ストレングスファインダーは、「自分を知る」だけじゃなく「相手との違いを理解する」ことにも役立ちます。
✅ 家族や同僚の資質を知ると、イライラの正体が見えてくる
✅ 「この人はこういう考え方なんだな」と思えると、ぶつかる場面が減る
💼3. 仕事・キャリアに
「どんな働き方が合ってるのか分からない…」という人にとって、資質の理解はキャリアの方向性を見つけるヒントになります。
✅ 自分が“自然と力を発揮できる場面”が見えてくる
✅ 無理に苦手を克服するより、「得意を活かす選択」ができるようになる
ストレングスファインダーは、「こうしなきゃ」から解放されて、
「自分ってこれでよかったんだ」と思える安心感を与えてくれるツールです。
「才能」「スキル」「強み」ってどう違うの?
この3つの違い、けっこう混同されがちです。
用語 | 意味 |
---|---|
才能(Talent) | 無意識に繰り返す思考・感情・行動のパターン(=資質) |
スキル(Skill) | 経験や学習によって後から身につける技術や知識 |
強み(Strength) | 才能にスキルや知識がかけ合わさり、成果を出せる力 |
つまり、才能は“強みのタネ”。
それをどう育て、磨いていくかが大切なんです。
資質とは?|34種類の才能のかたち
資質とは、「あなたの中に自然と現れる“思考・感情・行動のクセ”を、似た傾向ごとにまとめた“才能のタイプ”のようなもの」です。
ちょっとイメージしづらいかもしれないので、こんなたとえで考えてみてください👇
🍳たとえば「料理が得意な人」がいたとして…
- 感覚でどんどんアレンジするのが得意な人もいれば
- レシピ通りに正確に仕上げるのが得意な人もいるし
- みんなでわいわい作るのが楽しい人もいれば
- 盛りつけやお皿選びにこだわる人もいますよね
みんな「料理が得意」って言うけど、得意の“中身”や“方向性”はバラバラ。
ストレングスファインダーは、そんなふうに人それぞれの「得意のクセ」や「自然な力の出し方」を、34種類の資質に分類して見せてくれる診断なんです。
資質は4つの領域に分かれている
ストレングスファインダーの34資質は、それぞれの性質や特徴によって4つの領域に分類されています。
この分類を知っておくと、「自分はどんなタイプの才能を持っているのか」がさらにわかりやすくなります。
🔧1. 実行力(Executing)
やるべきことを確実に実行し、目に見える成果を出す力。
目標に向かってコツコツ取り組んだり、責任感を持ってやり遂げることに力を発揮します。
▶ 実行力に分類される資質(9個)
- 達成欲(Achiever)
- アレンジ(Arranger)
- 信念(Belief)
- 公平性(Consistency)
- 慎重さ(Deliberative)
- 規律性(Discipline)
- 目標志向(Focus)
- 責任感(Responsibility)
- 回復志向(Restorative)
📣2. 影響力(Influencing)
人に影響を与えたり、自分の思いやビジョンを外に向けて伝える力。
説得力があったり、人前に立つことに抵抗がない人が多いです。
▶ 影響力に分類される資質(8個)
- 活発性(Activator)
- 指令性(Command)
- コミュニケーション(Communication)
- 競争性(Competition)
- 最上志向(Maximizer)
- 自我(Significance)
- 社交性(Woo)
- 自己確信(Self-Assurance)
💞3. 人間関係構築力(Relationship Building)
人とのつながりを大切にし、信頼関係やチームワークを築く力。
人と一緒にいることで力を発揮したり、相手の気持ちに寄り添うのが得意です。
▶ 人間関係構築力に分類される資質(9個)
- 適応性(Adaptability)
- 運命思考(Connectedness)
- 成長促進(Developer)
- 共感性(Empathy)
- 調和性(Harmony)
- 包含(Includer)
- 個別化(Individualization)
- ポジティブ(Positivity)
- 親密性(Relator)
🧠4. 戦略的思考力(Strategic Thinking)
情報を集めて考えを深め、未来を描いたり、最善策を考える力。
考えることや学ぶことが好きで、じっくり物事を分析したり、アイデアを出すのが得意です。
▶ 戦略的思考力に分類される資質(8個)
- 分析思考(Analytical)
- 原点思考(Context)
- 未来志向(Futuristic)
- 着想(Ideation)
- 収集心(Input)
- 学習欲(Learner)
- 内省(Intellection)
- 戦略性(Strategic)
補足:どの領域が良い・悪いということはない
- 資質の数に偏りがあっても、それが“あなたらしさ”
- 「戦略的思考タイプ」「人間関係タイプ」など、自分の“強みのカラー”を知る手がかりになります
- チームや家族との比較にも役立ちます(みんな違うから面白い!)

ちなみに我が家は私のお小遣いで旦那に受けてもらったんだけど、見事に真逆だったよ笑

まとめ|ストレングスファインダーは「強みの地図」
ストレングスファインダーは、
「欠けている部分を埋める診断」ではなく、
「すでにある強みの種を見つけて育てていくためのツール」。
今の自分にどんな資質があって、どのように使われているか。
それを知ることで、自己理解が深まり、周りとの関係もグッとラクになります。
まずは自分の資質を知ることから始めてみましょう!